北関東のとある地域で美容室を経営している複数の社長と打ち合わせをしてきました。その方々は私の本業のお客様であって、スーツを着て緊張した面持ちで打ち合わせをするといった感じではなく、ラフな雰囲気で思ったり感じたりする事があればどんどん意見しましょう!の様な明るい雰囲気で打ち合わせをしてきました。
社長たちの年齢は30代後半の方も40代前半の方もいて、いまどきの美容室社長の年齢的には全国的にも最も多い社長年齢の方々です。
美容室の合併
マニュアル通りの合併であれば、決算書や登記簿謄本など必要書類を集めて淡々と進めるのも合併手続きとしてはあります。しかし手続き以前のミーティングで想定できる「ひび割れ」や「ゆがみ」を含めてしっかり話し合う必要があるはずですよね。
全てが法人経営ではない事もありますよね。個人事業主で長年経営してきた方もいれば、法人格を有しているケース、出店してまだ減価償却が多くある場合や、減価償却がほぼないケース。社員もパートさんもいるし、社員の給与もパートさんの時給も、社会保険のある法人も、社会保険をやっていない個人事業も、皆違う状態なわけです。
皆さんが集まったところで私は質問をしてみました。
「なぜ」合併を考えているのですか?
合併したい「気持ち」も皆さんから聞きました。その気持ちに対して解決の「方法」はたくさんあります。今回は美容室の合併についての相談だったのですが、私は相談案件がある時にまずはじめに「どうされましたか?」や「なぜ?」という質問をする事が多々あります。
今回の美容室の合併相談での冒頭に同じ様に聞いてみました。「なぜ合併という話にになったのですか?」
「なぜ」は目的を明確にできる質問
方法論はいくらでもあります。机上論から体験論、学んだ事の実践や専門家に協力してもらう方法。しかしこの数々の方法論は強い目的が明確でないと、私は将来「割れる」と想像しています。
なぜ合併なのか?
なぜ今なのか?
なぜこのメンバーなのか?
今までの何を捨てられて、何を得たいのか?
今まで培ってきた関係性を、小さなケガひとつで、小さなはエゴひとつで、小さな欲ひとつで、簡単に崩れてしまう可能性もあると思います。それでも新たな道を進むとすれば、想定できる問題や想定しづらい問題を含めて、私利私欲は隣に置いておいて公平且つ平等に話し合う必要があると思うのです。
この先6回のミーティングを予定し、少しづつ前に進む為の準備に入りますが、私はとても慎重です。なぜならば、私の大切なお客様の未来像の相談相手に指名いただいたわけですから。