練習量は気持ちの余裕と同じ量になる

私は今でもたくさん練習します。努力は必ず報われるか分かりませんけど、練習量はある程度経験値として積み増しができると思うんです。だから練習をします。でも何の練習をするのか?技術職でもない私たちが練習をするのは、人前で話をする練習です。

 

小学生の頃も中学生の頃も高校に入ってからも、人前で話をする授業もなく誰も教えてくれませんでした。だからでしょうか、人前で話をする事が苦手という方が多い気がします。私も同様にそのひとりでした。

プレゼンテーション

社会人になってはじめて人前で話をする機会が増えてくると、緊張して頭が真っ白になってしまったり、例えば知人の結婚式や祝賀会などで挨拶をするシーンがあると思いますが、その時にガチガチに緊張して何を話しているのか分からなくなってしまう様なあの緊張感。

 

社内の気の知れた仲間たち相手ならその緊張も少し和みますが、他社さん相手のプレゼンテーションだったり、複数の美容室の社長さんの前で話をするシーンで、せっかく皆さんの貴重なお時間をいただけているのに緊張して何を伝えたいのか分からない様であれば失格だと思うのです。

私も毎回緊張する

何度も人前で話をすれば慣れているのではないか?と思われるかもしれませんね。しかし実際はいつだって緊張しています。場所も違う、人も違う、内容も違う場合もあります。この緊張感こそ自分を奮い立たせる気合いになるのかもしれません。

 

人前で話をする時に心がけている事は「自分自身の感情は置いておいて、人前に出るのが恥ずかしいとか照れるとかは、プロとして失格」だと考えています。堂々と話せる準備はしっかりしていても、終わった後には反省ばかりです。

 

だから私には、ぶっつけ本番なんてあり得ないんですよね。余裕は自分で作るものだと思います。練習量はこの余裕を作るための事であって、上手にできるかどうかより、相手に届くかどうか。相手に響くかどうか。下手でも相手に届けられたらいい。印象が刻まれれば成功だと思います。

3歳からはじめたプロたち

プロの世界で、例えば音楽家でもスケート選手でもサッカー選手でもいいです。2歳や3歳の頃からはじめていて、中学生の頃にはすでにキャリア10年です。プロの世界でお金をいただくレベルになる頃はもしかしたらそのキャリアはすでに15年とか20年は続けている事になるでしょう。

 

一方で私たちはどうでしょうか?お客様からお金をいただけるレベルになるのに、ちょっと練習をしてしどろもどろでも時間に対してお金をいただく様な事があるかもしれません。これではお客様は満足しませんよね。2歳や3歳からはじめているプロの世界の人たちに少しでも近づく為には、必死に努力をする必要があると思うのです。

お客様に喜んでもらいたい。お客様を驚かせたい。

周りからの評価はその人達の立場と気分でコロコロ変わるものです。練習を繰り返し、余裕を持って堂々とする。それが目の前のお客様には伝わるものです。目の前のお客様が喜んでくれたり、驚く様な演出に笑顔を見せてくれる事が、喜んでもらえる事の喜びに変わると思います。自分自身が笑顔になれる瞬間でもあると思います。

 

無知はコストという言葉を聞いた事がありますが、私は無知だからこそ好奇心いっぱいで色々やりたくなるんじゃないかと思う。私みたいな無能なやつほど、伸びしろをたくさん持っている人だと思いたいんです。知っていたらやらない事もあるでしょうし、知らなかったから出来る様になる事もある。

 

たくさん学んで練習する。学ぶというのは、本を読んだり、動画を見たり、セミナーに参加する事だけが学びではありません。自分が良いと共感できる相手と、自分が良いと思う方法を、自分で決めれば良いと思うのです。それがお客様が喜んでもらえるきっかけになるのであれば。

 

若い頃は仕事の成功をいくら稼いだか?みたいな感じがあったかもしれない。私の様なおじさんになると、どれだけの数字を上げたかというよりも、自分の仕事がどれだけ好きかが重要な気がする。

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