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前編では、育成は「教えること」だけではなく「構造の問題」である、というお話をしました。では、その「構造」とは何か。ここを少し整理してみます。
多くの美容室では、教育=カリキュラム、育成=成長と、なんとなく捉えられています。しかし育成が進んでいるサロンにはある共通点があります。それは「役割と責任(期待) がはっきりしている」ということです。
役割と責任
・今、誰が中心となって成果を出すのか
・誰がその人を支え、補助するのか
・誰が基礎を身につける立場なのか
この役割が曖昧なまま、「成長してほしい」「早く一人前になってほしい」と言われても、本人はどこに向かえばいいのか分かりません。育成が止まる原因は、能力不足よりも「役割不在」 である事の方が多いのです。
役割とは
美容室でその役割とは、
・アシスタント
・Jr.スタイリスト
・スタイリスト
・店長
の様な肩書きが先行し、教育(カリキュラム)が終わると肩書きが付き、その「肩書きへの期待」が曖昧になるケースを多く見聞きします。役割が決まると、次に必要になるのが「責任(期待) の範囲」 です。
責任とは
・どこまで自分が決めていいのか
・どこからは相談なのか
・成果として何を求められているのか
これが言語化されると、人は「考えて動く」ようになります。逆に、役割も責任(期待) も曖昧な状態では、指示待ちになり、育成は「教える側の負担」だけが増えていきます。
つまり育成とは、
・教育内容を増やすこと
・練習量を増やすこと
ではなく、「役割 × 責任 × 成果」この3点を揃えること。これが構造として整った時、人は自然と育っていきます。
教育や育成は、その全体構造の中で行われて初めて意味を持ちます。育成がうまくいかない時、「何を教えるか」を増やす前に、一度立ち止まって考えてみてください。
今、誰にどんな役割を任せ、どこまでの責任(期待) を期待していますか?
ここが整理できると、育成のスピードは大きく変わります。
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