人は、誰かに頼られた瞬間に向き合うものです。「これお願いしてもいいですか」「これどうやるんですか?」」そんな一言には、想像以上の力があります。
誰かに頼られる感覚は、自分の存在が役に立っているという実感そのものです。言葉にすると、何だか少ししっくりとはこない感じもするのですが。完璧でなくてもいい。答えをすべて持っていなくてもいい。それでも「ねーねー」「あのさー」と話しかけてもらえた時、人は自然と前を向き、力を出そうとします。
これまで人と関わり、必要とされ、人の役に立つことの大切さを感じてきましたが、必要とされる感覚はそのすべてをつなぐ要素だと思います。頼られるからやる。その続きがあるから、また引き続きやる。するとまた頼られる。その循環が、少し面倒な時があっても、嬉しくも人を成長させ、人に囲まれる。
仮にいろんなものを持っていたとしても、私は孤独は嫌だ。だから人と生きていきたい。人と思い出を作りたい。どこに行くかより誰と行くかという様な。
頼られることは、決して負担ではない。私はこれからも、目の前の誰かに求めてもらえる存在であり続けたい。その積み重ねが、人生を前に進める力になると信じています。