どんな組織にも、追い込まれると本領を発揮する人がいます。余裕のあるときよりも、プレッシャーがかかったときに力を出せる人。私は、そういう人にこそ大きな可能性を感じます。
経営や現場の仕事には、想定外の出来事や厳しい局面がつきものです。そのときに大切なのは、「なぜ自分がこの立場にいるのか」を見失わないこと。責任やプレッシャーを言い訳にせず、「自分がやるしかない」と腹をくくる瞬間に、人は強くなります。
ただし、追い込まれて燃える人を育てるには、リーダーの関わり方が重要です。無理をさせるのではなく、信じて任せる。信頼というプレッシャーが、人を覚醒させることがあります。幹部や経営者は、挑戦の場をつくる覚悟を持たなければなりません。
ひとつエピソードですが、栃木県の美容室でLIFEさんがあります。スタッフの仁木さんとのやり取りで私は「仁木くんなら出来るでしょ?」と伝えました。もちろん私は仁木くんを信じて伝えました。本当に出来ると信じているから言える言葉です。
追い込まれたときに燃える人が多い組織は、逆境に強い。262の法則通り、2の人の強さがあれば十分だと私は考えています。