仕事を見ていて、要領よく振る舞う人がスマートに見えることがあります。しかし、私が本当に「かっこいい」と思うのは、全力で挑む姿です。
私自身、経営の方向転換をかけて全力で新しい挑戦をしたことがあります。資金も時間も人も注ぎ込みましたが、結果はうまくいかず、悔しい思いをしました。それでも「あの時本気で取り組んだ」という記憶は、今も誇れる財産です。失敗の傷は残っても、後悔はありません。
スタッフ教育でも同じです。技術が未熟なアシスタントが、必死にお客様にシャンプーをする。その姿はぎこちなくても、お客様には「一生懸命さ」が伝わります。逆に、器用にこなしても心がこもっていなければ響かない。お客様の心を動かすのは、スマートさより「全力で取り組む姿」なのです。
全力は不器用に映るかもしれません。しかし、不器用な程ににじみ出る本気が、人を惹きつけ、心を動かす力を持っています。失敗も迷いも含めて全力で挑む姿こそが、スタッフや次の世代に勇気を与えるのだと思います。
今日は私の一人息子でもあります柴犬Ranの8歳の誕生日です。Ranを見ているととっても不器用で素直で直球です。ボール遊びをしている時の表情は真剣です。要領のいい子だなんて思った事も感じた事もありませんが本当に可愛い。いつも全力のRanは愛くるしてたまらないのです。
私はこれからも、全力で生きる姿を「かっこいい」と言い続けたいのです。