このシリーズ2回目のコラムです。全てのプロセスを書き終えるには先は長いなと!今回もREPSS社の社内での事を書いてありますので、基本的には営業職としての記述ですから、美容師さんは美容室としての見方に置き換えて読んでみてください。
教育のはじめは「方向性」
仕事を頭で理解する為に「目的」の全体図を先に伝えます。もちろん「目的」を知っただけで、売れる営業マン指名が多い美容師さんに成長するはずはありません。大切な事は「方向性」であって「方法」や「やり方」はあとから考えれば良いと考えます。
教育理論の方針には「質」「量」「向」という考え方があります。
「質」を上げるために「量」を経験する事は何をするにも必要でしょう。しかし、その方向性が少し違う方へ向いていたら、努力した量は望む質に変換されるでしょうか?結果は思った通りにならないはずですね。
線をひく(フレームを作る)
例えば100メートル走をイメージしてみてください。スタートラインとゴールラインがあります。そのスタートラインに立つ為に、たくさん練習をしたかもしれません。この100メートルを走るには、スタートラインとゴールラインの他にも線が引いてあります。それが方向です。真っ直ぐに走れる様に引いてある線です。この線がある事で全力でゴールラインを目指せるという線ですね。もしこの線がなく、100メートル先にあるゴールラインを目指して全力で走ろうにも、100メートル先のゴールラインはスタートラインからでは見えないかもしれません。
「たぶんあのあたり」という感覚でスタートをし、一直線に走っていたつもりが少しずれていたら、折角頑張ってやってきた練習の成果は最高の結果に現れないかもしれません。皆が正確に真っ直ぐに走れる様に引いた2本の枠線は、スタートラインに立った全員が真っ直ぐに走れる様にナビゲーションの役割をしてくれます。
フレームワーク
このナビゲーションの役割をする2本の線は、走る人が準備する事ではなく、大会を運営する側が準備するのです。言い換えるとそれは会社の仕事です。スタートライン、ゴールライン、ナビゲーションラインを会社がしっかりと決めて、最高のステージを作るのです。教育の始まりは、会社が最高の教育ステージを作る事、フレームワークが必要です。