未来の明暗を分けるシンプルな可能性「聞いてみる」

私が20代の頃、数字も上がらず仕事も出来ない赤字社員でした。学歴もないし知識もないし経験も少ない。そんな私に誰か仕事や社会の事を教えてくれるなんて都合のいい話はありませんでした。あったのは、上司から詰められる事、叱責される事、見下される事くらいでした。なんで上手くいかないんだろうと思っていました。

だから私は先輩に聞いてみたんです。すると、いろいろ教えてくれました。コピー機の使い方だって、歩き方だって、ペンの持ち方も、スーツの内ポケットの意味も教えてもらえました。だから今私は、私に出来る事を教えています。

考え方はとてもシンプルな気がしています。私がその時にした事は、聞いてみるという事だけな気がするのです。出来ないし、どうしたら良いのか分からなかったから聞いたのでしょう。その聞き先は、同僚ではなく先輩にです。後にその先輩はソニーで有数のトップオブトップセールスに名を連ねていました。今思えば、相当多忙な人だったのだろうなと。

皆優しいんです。聞くと教えてくれます。聞かれなければわざわざ教えてくれません。私にとってその頃の経験がずっと生き続けている様に思うのです。困った時には聞いてみる。どうしたら良いのか、なんだかモヤっとしている時に聞いてみる。私はその聞くという行動は後の習慣を作り、教えてもらった事を、今度は教える番だと思っています。

しかし多くの人は聞きに行きません。聞けば教えてくれるのに1人で考えたりしています。似た様な境遇の人に聞いてみたりしています。異なった人にダメ元でも聞いてみればいいのに。その行動が未来の明暗を分ける可能性があるのに。

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